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ブログ

◆2019/10/17の仕事
・スペルト小麦…山畑と家畑にスペルト小麦を播種。昨年より9日ほど早いのだと思う。ここ2年ほど梅雨にかかって雨でカビさせることが多かった。さてどうなりますか。山畑については、春先牛に柵入されてきれいに食われてしまった。一昨年はこれも春先、鹿なのか猪なのか何者かに食われた。春先、ほかの草がいまだのびない中、冬を越して青々と背をのばしたムギは、草食動物たちにとってはたいそう魅力的なのだろう。
今年は、その山畑のどこに植えるかはそれなりに思案した。どうなりますか。
来週にはスペルト小麦をもう少々と、大麦の播種に入る。大豆の収穫もそろそろか。
・タカキビ…雨風で実りきる前に2本を収穫。まだ数本残っているが、本当に種をとれるかどうかぐらいの収穫となって、これまででいちばんの「不作」である。来年は苗植えもあわせていくことと、ある程度まとまった量を植えないと倒伏対策も含めてうまくいかんものだと改めて実感した年だった。昨年の種が全体として未熟だったことが要因として大きかった思う。発芽率が低かったその要因としてだ。
・トマト(サンティオ)…山畑のものは終わりか。そのまま放置しようと思うが、苗を1ヶ月は前倒しで育てないと、実が入るまでに時間がかかりすぎる。山畑は条件が過酷なのでなおさら。
・陸稲…どうだろう。ネリカの方はあと2〜3週間は熟すのにかかりそうだが。11月初旬にとれるものだけでも穂苅しようかというそんな具合。イセヒカリは一度枯れたものがなんとかいくらかはみのりをもっているので、日曜日に穂苅してみようと思う。ほんのわずかではあるが。
・パープルサルシファイ…今週末ひきあげてみよう
・キクイモ……今週末、ためしぼりしてみよう

県立図書館にて借りた9冊。
†1. 菱川晶子,2018『狼の民俗学[増補版]人獣交渉史の研究』(東京大学出版会)
†2. 1990『日本の食生活全集21・聞き書岐阜の食事』(農文協)
†3. 勝田至編,2012『日本葬制史』(吉川弘文館)
†4. 勝田至,2003『死者たちの中世』(吉川弘文館)
†5. 蔵本由紀,2003『新しい自然学ー非線形科学の可能性』 (岩波書店)
†6. 蔵本由紀,2007『非線形科学』 (集英社新書)
†7. 尾藤正英抄訳,2013『荻生徂徠「政談」』 (講談社学術文庫)
†8. 新島繁,2011『蕎麦の事典』(講談社学術文庫) 

†1.は、

県立図書館にて借りる。
†1. 宮田登ほか 『日本民俗文化大系第9巻 暦と祭事―日本人の季節感覚』(昭和59,小学館)
†2. 高取正男,昭和47『民俗のこころ』(朝日新聞社)
†3. 藤木久志,2008『戦う村の民俗を行く』(朝日新聞出版)
†4. 赤江達也,2017『矢内原忠雄ー戦争と知識人の運命』(岩波新書)
†5. 塚本学,福田アジオ編,平成5『日本歴史民俗論集第4巻 村の生活文化』(吉川弘文館)
†6. 山折哲雄,宮田登編,平成6『日本歴史民俗論集第8巻 漂白の民俗文化』(吉川弘文館)

†2.†4.をのぞき、すべて年取りカブの参考文献として。

県立図書館にて借りる。
†.  1996第2版『傘―和傘・パラソル・アンブレラ』(LIXIL出版)
†.  田尻祐一郎,2011『江戸の思想史―人物・方法・連環』(中公新書)
†.  岩田規久男,2005『日本経済を学ぶ』(ちくま新書)
†.  岩田規久男,2018『日銀日記』(筑摩書房)
†.  沖本常吉編,昭和39『日原町史 上巻』(日原町教育委員会)
†.  子安宣邦編,2011『ブックガイドシリーズ基本の30冊 日本思想史』(人文書院)

焼畑5年目の山の緑。年に一度の草刈りと牛がときどきあがること、それらのバランスが整った場所だとこうしたつる性の多様な植生と種々の低灌木の幼樹が土を肥やしながら、次なる奪還者の到来を準備するのだろう。しかし、他の場所ではヨモギとセイタカアワダチソウが少しずつ裾から上へとその版図をひろげつつあり、どうしたものかと、梅雨の霧雨のなか、佇み考えてみた。いまのうちに抜き去るか、何か他の手立てを講じてみるか、何もせずに「自然」に委ねるか。あぁ、それにしても、雨がうれしい。

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それは「山」が考えることですから。
と、この山をみている庭師がいたのなら、私に言うのかもしれない。

人に見捨てられ、荒れた地に、のたうちまわるような枝をのばして生きる梅の木。殺伐として見えるものですが、そうした梅がつける実には強い力が宿るのだと、そういう人もいます。そうした梅は人が植えたものかもしれませんが、人の力で育つものではありません。土と微生物、降り注ぐ陽の光や大地と大気の循環のなかから降り注ぐ雨水、多種多様なミネラルや有機物を含んだ水、受粉を手助けする風や虫たち……。そのなかで人がしているのはどれほどのことか。みようによっては自分勝手に、もっととりやすいように、もっと実がなるように、勝手に切ったり、肥料をやったり、薬をまいたりするだけ。見捨てられた梅の木は、そんな人のわがままから自由になり「本来の」自然のチカラを取り戻す?のでしょうか……。そんな簡単なことが起こっているのでは、たぶん、ないのだと、このごろ、考えるようになりました。そんなお話につながることを少しばかり。

昨日、自宅兼カフェの小さな家の、これまた小さな庭に百年以上は生きてきたであろう松の手入れに、庭師さんがやってこられました。かれこれ五年お世話になっています。もともと病気がちな松だったのですが、手入れをしてもらうたびに元気になっていました。しかし昨年あたりから少し調子が悪く心配していたのです。天候もあるでしょうしこの地域で流行っている病気もあるでしょうけれど。他の家では薬や肥料を使ったりされているようですが、ことこの流行病についてはどうやらこれという薬もないようですし、なるべくそうしたものは使わずにすませるにこしたことはありません。

庭の土中環境もたぶん、だんだんよくなっているはずで、五年前はひどかった虫食いもだんだんと少なくなり、今年はようやくバラがたくさんの花を咲かせたりしたものです。松のまわりで気になっていたのは、苔がふえていることで、水がたまりがちなのか、通水性通気性が悪くなっているようでもあります。そうした循環を促すように、浅い穴をいくつかほって炭をいれてもらいました。

さて、松の手入れが終わって、次に大きなシマトネリコの木のことを相談したときのこと。なるほど〜、へえ〜、っということばかりで感心することばかり(いつもですが)ですが、そのやりとりのひとつをあげておきます。

私 「そういえば、木の根が表に出てきているのですが、土をかぶせたほうがよいのでしょうか」
庭師「いや、そのままで。(この環境のなかで)根をどうのばすか……それはこの木が考えることですから」

そして、《もし人が土をかぶせたら、木は間違えるかもしれない》…そういうことを続けておっしゃっいました。

生きようとしているものたちが、何を感じ、考え、動くのか。言葉をもたないもの(もっているものでも)に対して、人がとるべき態度というものを示していように思う。

…つづく。

木次図書館で借りたものなど。6月15日に返却予定(上2冊は他館:島根大学付属のものゆえ厳守)。
†. 高取正男,昭和57『民間信仰史の研究』(法蔵館)
†. 千葉徳爾,昭和46『続狩猟伝承研究』(風間書房)
†. 大林太良,1992『正月の来た道』(小学館)

島根県立図書館にて
†1. 佐々木高明,2006『山の神と日本人』(洋泉社)
†2. 飯嶋和一,2015『狗賓童子の島』(小学館)
†3. 谷川健一編,1996『日本民俗文化資料集成24 子供の民族誌』(三一書房)
†4. 保立道久,2013『物語の中世 神話・説話・民話の歴史学』(講談社学術文庫)
†5. 自然農法国際研究開発センター編,2016『これならできる!自家採種コツのコツ』(農文協)
†6. 谷川健一編,1995『日本民俗文化資料集成21 森の神の民族誌』(三一書房)
†7. 西宮一民,平成2『上代祭祀と言語』(桜楓社)
†6. 坪井洋文,1989『神道的神と民俗的神』(未来社)

以上が借りて帰ったもの。ただし†6〜†8は後日、5月4日に借りた。
†1.は、大山あがりの原稿の参考資料として。
†2.は、9月以降の本とスパイスでとりあげるべく、まずはさわりだけでもと借りたもの。
†3.は、リストにあったので、書庫より出しもらったものだが、はて、何を調べたかったのか。子供の遊びについての資料が多く採録されているのだが、そのなかのなにかだろうか。少々迷ったが、巻頭の写真に興味をそそられ持ち帰ることにした。たとえば秩父のひなげー、子供たちの顔だちのなんと凛々しく目の力の強いことか。
持ち帰って後、24巻ではなく21巻を求めていたのだった。「森の神の民族誌」のほうである。
†4. 第3章にあてられた論文「巨柱神話と天道花ー日本中世の氏神祭りと農事暦」を読むため。これも大山あがりの参考資料としてのものだが、それはタイトル後者の天道花についてであって、天道花と巨柱神話、世界樹のテーマとの結びつきのなかで展開されるとなれば、かなりの大風呂敷となるのだが、そこは歴史学の泰斗らしく要のおさえかたが適確丁寧で問題をとらえやすく、これは要熟読。
†5. 書名は軽いものだが、自然農法国際研究開発センターの編らしく、ていねいにつくられている。

さて、1時間半ほどしかなかったがリサーチは、新聞記事データベースから「山あがり」「大山さん」の記事を探すべくあたりをつけること。
聞蔵にしても戦前のものはサービス対象外で検索できず。マイクロフィルムであたってみてはという助言もいただくが、こりゃ時間がないとできんね。

島根県立中央図書館にて
いくつかの市町村誌を複写。また、年取りカブ(正月カブ)についてリファレンスを願う。3日後であったか、電話で連絡があり、やはり見当たらないとのことだった。

◆借りたもの
†. 野本寛一,1989『軒端の民俗学』(白水社)
読むたびに示唆を受けるものだし、資料としても常に手元においておきたいし、読むのが心地よい書。ゆえに古書を求めて注文済み。「浜焼き」については、木次の焼き鯖のルーツを探るうえで、もっておきたいもの。わずか数行とはいえ。
†. 『聞書き 山形の食事』(農文協)
†. 『現代思想2017年12月号 特集 人新世ー地質年代が示す人類と地球の未来』(青土社)
「解体者」の概念をめぐって藤原辰史氏の連載をひろっておきたく。

◆複写したもの・閲覧したもの等

松江市立図書館にて
◆借りたもの
†. 張憲生,2002『岡熊臣 転換期を生きた郷村知識人ー一幕末国学者の兵制論と「淫祀」観』(三元社)
†. 白石昭臣,1998『農耕文化の民俗学的研究』(岩田書院)
†. 古川貞雄,2003『増補 村の遊び日ー自治の源流を探る』(農文協)