令和6年のだくだく

トシがあらたまるという。年取りとも言ったものだが、わかる人も少ない。使うひととなると、もはやいないと言っていい。年取り魚、年取り膳、そんな断片的なもののなかに残っていはいるし、年取り儀礼瓦解後の残存として、畑から出てきた...

本居宣長と森

■1月6日、小寒の日の午後、杵築の大社に詣でる。穏やかな空気が心地よかった。無の空間、神の空間が、かすかではあれ、たしかにそこにあるように思えた。 杵築の森を確かめる。何年か前に歴博の展示でみた佐草家の文書だったかに杵築...