火入れから4年を経過した、通称「中山」では、植生のきわだった変化が見られる。
今年の春の特徴を忘れぬうちに書いておこう。
写真のウバユリは、これまでまったく見られなかったもの。種がどこから運ばれてきたのか、休眠していたものが芽生えたのか、他の植物もそうだが、とても不思議でおもしろい。
・昨年目立ったミツマタはどこへ行ったのか、今年は開花をみなかった。
・イタドリがふえた。
・春に開花するアザミがやや減った。
・火入れ1年目には単一植生で山を占有していたアレチノギクの姿がうすい。これからなのか。ただ、昨年夏の火入れ地にはボツボツと「きゃつら」とこぼれだねからの蕎麦だけが芽を出している。
さて、この日は、道路の脇に出ていたハチクを切ってきた。時期は遅い。多くは、背丈を超えるほどにのびている。喰えるかどうかは明日のお楽しみ。
チガヤはここ数週間で穂に花をつけている。「シューッとぬいて」、茎の下をかじりながら吸ってみると、甘いような気がしないではない。少なくとも苦みはなく、2本、3本とかじってみるうちにくせになりそうだ。子どものおやつにはちょうどいいのではないか、これくらいの甘さが。
ジューンベリーは、最近、鳥がしつこくこなくなったせいか、人が食べるぶんもけっこう残った。毎日つまみぐいしている。とりたてがいちばんおいしい。山にたくさん植えても鳥の餌にしかならないだろうから、庭に植えて楽しむのがいいんだろう。果実が実る木をもっと世にふやしたいものだ。
実生から育てられないものか、ちょい挑戦してみようか。ガマズミの実は今年も芽を出しそうもない。やり方をかえて、また来年チャレンジしよう。そろそろ挿し木用に山から枝をとってこなくては。