終了しました。ありがとうございました。次回、巻の三のご案内は4月に。
寺子屋あわい堂2024 巻の2
◉主 催:あわい堂&樟舎
◉日 時:2024年3月15日(金)
◉開 場…18:30〜
◉トーク…19:00〜21:30頃(21時以降はカフェタイムに入りつつ、質疑を受けたトークは続きます。21時以降の退場はご自由に)、22時クローズ。
◉場 所:あわい堂(島根県出雲市大津町1226-1)
◉参加費:2,300円(軽食、1ドリンクセット含)。空席あります。当日申込受付中。
◉定 員:14名
◉申 込:
お問い合わせも含め、下のフォームからお名前とご連絡先をお知らせください。※のついた欄は必須です。返信のメールをもって受付とさせていただきます。
また、お車でお越しの方が大半かと思いますが、その旨ボックスにチェックをお願いします。駐車位置と場所について、事前に調整相談させていただきます。
◉その他:録画を利用した、あるいは別立ての配信を計画中です。視聴を希望される方へはメールにてご案内しますので、フォームよりその旨ご希望をお教えください。
*終了によりフォームは閉じました。
内容紹介
◉「むかし、出雲の持田の浦というところに、一人の百姓が住んでいた。家が貧しいので、子を持つことをこの男は怖れていた。女房に子が生まれると、そのたびに、生れた子を川へ捨て、子どもは死んで生れたといって、女房の前をごまかしていたのである」男はやがて…………。 短くも戦慄の走るこの小話は、小泉八雲が採話したものです。捨てられる子、殺される子。人が人として一歩を踏み出したはるかな昔から、語られ、神話となり、昔話、そして文学へと連なりながら、あるいは今も新聞やネットの中に「生きて」いる物語です。
◉前回採り上げたオイディプス王も捨て子でした。それは人類の謎、スフィンクスの謎へとつらなる神と人の物語でもあります。文学、神話、民俗学、哲学、医学、宗教思想がからみあうこの世の不思議を、大正9年の出雲を入口にして、ご案内します。
◉主要参考文献・資料等
〜寺子屋あわい堂2024前期「言葉と神」2を中心に1,3を含む・2024/02/01時点
†. 小泉八雲「日本海に沿うて」(平井呈一訳『日本瞥見記・下』恒文社所収・全訳小泉八雲作品集 第6巻』1964)
†. 柳田国男「赤子塚の話」(『定本柳田國男集 第12巻』筑摩書房所収)
†. 夏目漱石『夢十夜・文鳥』(新潮文庫)
†. 折口信夫「身毒丸」(『折口信夫全集第十七巻』中公文庫所収),「身毒丸」(青空文庫)
†. 森鴎外『山椒大夫・高瀬舟』(新潮文庫), 同(青空文庫)
†. 大塚英志『「捨て子」たちの民俗学―小泉八雲と柳田國男』(2006 ,角川選書)
†. 安藤礼二「死者たちの群がる風景―ラフカディオ・ハーンと折口信夫」(『現代思想2013.12増刊号・総特集出雲』青土社所収)
†. 坂部恵『かたり―物語の文法』(ちくま学芸文庫)
†. 坂部恵『ペルソナの詩学―かたり ふるまい こころ』(岩波書店)
†. 大室幹雄『ふくろうと蝸牛―柳田国男の響きあう風景』(筑摩書房)
†. 斎藤英喜『戦死者の記憶・靖国・折口信夫―神話解釈史の視点から』(『日本文学』64巻5号2015年5月所収)
†. 野崎守英『宣長と小林秀雄』(名著刊行会)
†. 小林秀雄『本居宣長』(上下巻・新潮文庫)
†. 西郷信綱『古事記注釈・巻1,巻3』(ちくま学芸文庫)
†. 本居宣長『古事記伝』(一,二,三,四・岩波文庫)
†. 本居宣長『古事記傅・13』(NDL)
†. カルロ・ギンズブルグ『神話・寓意・徴候』(竹山博英訳・せりか書房)
†. ディビッド・エイブラハム『感応の呪文』(結城正美訳・水声社)
†. G.ベイトソン『精神と自然―生きた世界の認識論』(佐藤良明訳・岩波書店)
†. 有馬道子『記号の呪縛―テクストの解釈と分裂病』(勁草書房)
†. T.A.シービオク『自然と文化の記号論』(池上嘉彦編訳・勁草書房)
†. C.レヴィ=ストロース『構造人類学』(田島節夫ほか訳・みすず書房)
†. C.レヴィ=ストロース『サンタクロースの秘密』(中沢新一訳・みすず書房)
†. 中井久夫『世界における索引と徴候』(中井久夫集3・みすず書房)
†. ソポクレス『オイディプス王』(河合祥一郎訳・光文社文庫)
†. ソポクレス『オイディプス王』(藤沢令夫訳・岩波文庫)
†. アポロドーロス『ギリシア神話』(高津春繁訳・岩波文庫)
†. プラトン『パイドロス』(藤沢令夫訳・岩波文庫)
†. ニーチェ『善悪の彼岸・道徳の系譜』(ニーチェ全集11・信太正三訳・ちくま学芸文庫)
†. テッド・チャン『あなたの人生の物語』(浅倉久志ほか訳・ハヤカワ文庫)
†. 宮沢賢治『注文の多い料理店』(全集8・ちくま文庫), 同(青空文庫), 同・序(青空文庫)
†. 西村国次郎「島根縣庁焼打事件懺悔覚書」(1952年・島根県立図書館所蔵)
†. 猪瀬直樹『天皇の影法師』(新潮文庫)
†. 安丸良夫『神々の明治維新―神仏分離と廃仏毀釈』(岩波新書)
†. 速水保孝『出雲の迷信』(学生社)
†. 『民衆史の遺産第10巻 憑きもの』(谷川健一・大和岩雄編・大和書房)
†. 堀一郎『民間信仰の形態と機能』(堀一郎著作集 7 ・未来社)
†. 井筒俊彦『言語と呪術』(井筒俊彦英文著作翻訳コレクション・安藤礼二,小野 純一訳・慶應大学出版会)
余談としてのIntroduction
coming soon.