◉主 催:カフェ・オリゼ&樟舎
◉日 時:2020年3月13日(金)
◉開 場…18:30〜
◉トーク…19:00〜20:30(20:30〜21:30 食事とカフェの時間。20時半以降の退場はご自由に)
◉場 所:カフェオリゼ(島根県 雲南市木次町里方331-1)
◉参加費:2,500円(スリランカカリー、ドリンクセット含)
◉定 員:12名
◉申 込:「本とスパイス」参加希望として、下記のメールアドレスまでお名前とご連絡先をお知らせください。返信のメールをもって受付終了とさせていただきます。
honto★ksnoki.org ★→@
◉内 容
3つの扉があり、それぞれに名前がついています。
顔、言葉、名前。
3つめの名前については、「名前の名前は名前である」というややこしさもあって、愛とも御大切とも言い換えられることもあります。しかし、遠い昔には「あなたの名前」と呼ばれていたらしいのです。そして、愛とは、扉そのものではなくその向こう側、奥にあるものではないかと、人々が噂しあっているのを、私はつい最近、扉の前で耳にしました。
そこで、ひらめいたのです。
「あなたの」がどうして名前だけについていたと囁かれるのか。扉はもともと3つとも「あなたの」を前置していたのではないか。
あなたの顔
あなたの言葉
あなたの名前
ほら、なにかこれらの扉を開く鍵となりそうじゃありませんか。鍵も取手もなく、押しても引いても開くことのなくなった扉。遠い昔には開けることができたという扉。
今回の本とスパイスは、「あなた」に3つの扉をあけてもらうことを試みます。
(つづく)
案内人は「森と畑と牛と」編集人・面代真樹です。
※つづきは幾度か、この場所、もしくはどこか、に載せていきます。
◆主な図書
†. カロリン・エムケ『なぜならそれは言葉にできるから―証言することと正義について』2019,浅井晶子訳:みすず書房(Carolin Emcke,Weil es sagbar ist: Ueber Zeugenschaft und Gerechtigkeit Essays,Fischer Taschenbuch Verlag GmbH,2013)
†. 内田樹,「意味しないもの」としての<母>―アルベール・カミュと性差,1993:女性学評論〜神戸女学院大学機関リポジトリ
†. 田川建三『新約聖書 訳と註 1 マルコ福音書/マタイ福音』2008:作品社
†. 中島義道 『「私」の秘密―私はなぜ〈いま・ここ〉にいないのか』2012, 講談社学術文庫
†. アントニオ・ダマシオ『意識と自己』2018,田中三彦訳:講談社学術文庫(Antonio Damasio,The Feeling of of What Happens:Body and Emotion in the Marking of Consciousness,Harcourt Brace & Company,1999)
†. 高取正男『民間信仰史の研究』1982,法蔵館