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休日の暴走と農村の解体 〜伊藤若冲「果蔬涅槃図」をよむ.(本の話#0018)

40540361303_ae7d5cd7c3_o◉主 催:カフェ・オリゼ&樟舎
◉日 時:2019年4月19日(金)
開 場…18:30〜
トーク…19:00〜20:30(20:30〜22:00 食事とカフェの時間。21時以降の退場はご自由に)
◉場 所:カフェオリゼ(島根県 雲南市木次町里方331-1)
◉参加費:2,500円(スリランカカリー、ドリンクセット含)
◉定 員:12名
◉申 込:「本とスパイス」参加希望として、問い合わせフォームより、お名前とご連絡先をお知らせください。返信のメールをもって受付終了とさせていただきます。
◉「森と畑と牛と」編集人・面代真樹が、江戸時代半ばから明治に至る農村の流転についてお話します。
伊藤若冲の「果蔬涅槃図」をよみとくことが今回のテーマです伊藤若冲の「果蔬涅槃図」をよみとくことが今回のテーマですが、安永9年(1780年)前後の作だとはいわれるものの、年代・意図ともに不明なまま。美術史の観点のみならず、民俗、宗教、芸能、政治……、描かれたその時代全体の理解を通してはじめて浮かびあがってくるものとして、私たちの前にあります。
そのよみときは、まさにセンス・オブ・ワンダー。
じつはこの時代から農村では休日が急激に増えていきます(この時代をよみとく重要な鍵のひとつ)。一方で飢饉が頻発。藩も幕府も財政危機。改革の手は次々と打たれますが、政治腐敗もきわまっていきます。腐敗は役人・大商人といった権力者のことではなく、長屋のはっつぁんから小作人の十兵衛まで、誰もが大なり小なりごまかしをしながら生きるしかなかった。そんななか、真面目で正直な人間は次々と死んでいきました。また、ロシアからの通商要求を皮切りに、黒船来航に至る外からの圧力と諸科学の流入が勢いを増し、学問・文化・政治・経済、すべてが変貌していく時代。
そのなかで、描かれた涅槃図は何を今の私たちに物語るのでしょう。乞うご期待。

現在、東日本大震災復興祈念・伊藤若冲展が、福島県立美術館で開催されており、そちらで観ることができます。「福島」への鎮魂としてーーよむこともできますし、その旨にも少し触れたいと思います。

◉主な図書等
Google Art&Culture「果蔬涅槃図」
◆古川貞雄『村の遊び日―自治の源流を探る』(平凡社)
伊藤信博―「果蔬涅槃図」と描かれた野菜・果物について(名古屋大学大学院国際言語文化研究科紀要論文)
◆青葉高『野菜―在来品種の系譜』(法政大学出版局)
★ ほか、木村茂光編『日本農業史』(吉川弘文館)、坪内洋文『イモと日本人』(未来社)など。